「この男は、何かと喧嘩して噛まれた」

死ぬのは奴らだ

はじめに
宝島・・・(爆)。全然古くないのにね。なんで映画は違うストーリィになっちゃったんだろ。タイトルはLive and Let Live(生かし生かされとか共存共栄という意味)という格言をもじったもの。第二作目にていよいよ悪名高い(笑)情報部の仮の姿、ユニバーサル貿易が登場し、想像に任せるつもりだったボンドの外見も少しづつ露出しはじめました。もっとオカルトによる支配という恐怖が伝わったなら、面白みもあがるのだけど、あまり活かされてなかった。異文化は難しいということか、これがもし吸血鬼伝説で、ニーベルンゲンの財宝になってくるとまた、違ってくるのかな。あ。それだとインディー・ジョーンズか? この原作、おそらくジョン・グレン監督にとってバイブルなんでしょうね。

ストーリィ
ジャマイカにあるといわれている「血まみれモーガンの財宝」。その莫大な財宝である金貨が、アメリカの共産党、ソ連の資金として使われている。今回の任務は、ボンドとMの会話のニュアンスからいくと、それを阻止しろでなく、ミスター・ビッグを暗殺しろとも取れるが、ミスター・ビッグの尋問ではこう答えている「アメリカにイギリスの金貨がばら撒かれている。出所がイギリス領ののため、アメリカ財務省の追求依頼に協力すべく乗り込んできた」と。ま。どれも正解だけど。Mの腹の中では、ついでに、見つけた財宝を自分たちの物にして、政府との予算交渉の武器にするというものでも、あった。(古狸・・・)

黒い敵
ミスター・ビッグ・・・本名ボナパルト・イーニャス・ギャリア。世界で一番有力な黒人の犯罪王でもあり、自らをヴードゥ教の教祖サメディ公爵の生まれ変わりだと信じ込ませて、いまだ迷信が生きている黒人世界を支配している。もともとはアメリカのスパイで、フランスのペタン元帥に対する情報収集を行っていた。その時、同じ目的で潜入していたソ連のスパイと共同戦線を張り、それを期にモスクワに渡りソ連のスパイとなる。ビッグはボンドの左第五指を折り、わざと逃がした、狩りに興じるためである。しかし度重なる狩りの失敗と金貨の搬入経路を嗅ぎつけられた事から、自ら現地に赴く

ピンクのヒロイン
ソリテール
ハイチでソリテール(世捨て人)と呼ばれていたのでついた名前。ミスター・ビッグの籠姫。本名はシモーヌ・ラトレール。タヒチで生まれ。生まれながらの精神感応能力(テレパシー)を持つ。ビッグの尋問の際の最後の審判を勤めることもある。
初めてボンドを見た時、この人なら私をビックから解放してくると感じ、命がけで脱出してきた。ソリテールとボンドは捕まり、生きたエサとして海の中を引きづられる事になる。お互い抱き合うように縛られ海に放り込まれる時、ボンドに曰く。
「こんなやり方で抱かれるつもりはなかったわ」
ソリテール、恐るべし!!

ユニバーサル貿易の、お宝を探せ!
ユニバ貿易の営業部長の甥、ジェイムズ氏は難しい委託販売の件で、打開策としてジャマイカに事業拡大として現地に向かいました。ところが現地でもトラブルにあい、難儀しているところ、偶然にもサプライス島にて1680年代に作られたという秘密の洞窟を発見!! 島に巣食うサメディ大公の死霊を退治して、カリブの海賊の財宝の獲得に成功しました。まさに棚からボタ餅。すぐさま財宝の採集権を登記したのは、やはり商人。ぬかりはありませんね。この問題はハーグの国際法廷まで揉めたようですが、勝訴したようです。

本日のお献立
セント・レジス・ホテルにて
オレンジジュース大カップ、ベーコン付卵三個の炒り卵、エスプレッソ・コーヒー二人前。トースト、マーマーレード
次の日
パイナップルジュース大カップ、ベーコン付卵三個の炒り卵、エスプレッソ・コーヒー二人前。トースト、マーマーレード、コーンフレークとクリーム
機関車銀影号にて
スクランブル・エッグ、ベーコン・ソーセージ、サラダ、カマンベール・チーズ、ドライ・マティーニ
ジャクスンヴィルの食堂にて
オレンジジュースとコーヒー、スクランブル・エッグはミルクを入れて。
・・・話には聞いていたけど、確かに尾行するのはラクだわ。

本日のお献立(サメさん用)
フェリックス・レイターの片腕と左足半分(絶句)
ボンドとソリテーヌの踊り食い
ミスター・ビッグの活造り・・・


kl